- 2016/08/02
「折り紙教室」の効果☆☆☆
こんにちは。夢の箱生野です。 この夏まっさかりの8月も、毎月の折り紙教室がありました。
今月は「あさがお」です。
ふたつのあさがおと葉を貼り合わせて作ります。
「どこに貼る?」 「こうやってここに貼ったらええねん」 「あんたもそう思う? 私もそう思っててん」
ちょっとした女子会です!!
さて・・・・。申し遅れましたが、私はナカハラといいまして、「作業療法士」という仕事をしています。リハビリテーションに携わる仕事です。
今日はちょっと、リハビリの視点で「折り紙」をご紹介したいと思います・
皆さん「折り紙」という作業の効果って何だと思いますか?
「手先のリハビリ」 「指先を使うと頭にいい」
そういうイメージが強いのではないでしょうか。
もちろん、そういった意味合いも多いにあります。しかし、折り紙という作業がもたらす効果はそれだけではありません。
色々あるのですが、効果として大きいのは「見る力」です。 見る力というのは、視力だけでは成立しません。
ヒトは目で見た情報が、脳の後ろの方で処理されて、それが何か、物までの距離、物の性状(柔らかいか、固いかなど) を瞬間に判断しています。
「目と手の協調」 という言葉を使うこともあります。
折り紙は、「これは何色か?」「角と角を合わせる」 「裏返す」 「色を比較する」 「三角に折る」 「折り返す」 など さまざまな目と手の協調を使っています。
また、あさがおを折る!となると、黒色や茶色は選びません。これまでの経験で「あさがおは紫か青か、まあ、赤かな。最近は黄色もあるか」など、記憶の中のあさがおの色と、目の前の折り紙の色を照らし合わせています。
高齢になり、視力が低下したり、老眼になって細かいものは見えにくくなるのですが、角と角はちゃんと合わさっています。それは何でか?
それは、「指先の感覚」で補っているんですね。まさに「手先のリハビリ!」 それも、指先から得られた情報が脳でちゃんと処理されて「角と角が合っている」と判断しています。
だから「指先のリハビリ」→「頭にいい」となるわけです!
利用者様に楽しんで頂きながら、そういった効果もすこーしは意識して見ています(^▽^)/ そういう意識で見ると、色々な作業がとても楽しくなります。
もちろん、利用者様が楽しいと思うこと。「出来た!」と思うことが一番大切です(⌒∇⌒)
平成28年8月2日 ナカハラタマカ